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不妊・妊婦の豆知識

[Vol.141]
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免疫力で立ち向かう
これをやれば免疫力が上がるというような、とっておきな方法はありませんが、ひびの生活のなかでちょっと意識するだけで、免疫力を強化することができます。
ここで紹介する方法を少しずつでも取り入れて、ウィルスを寄せ付けない体をつくりましょう。

24時間リズムに合わせた生活を

24時間リズムに合わせた生活を

人間の体は太陽の24 時間の動きに合わせた体内リズムが備わっています。さまざまなホルモン分泌もこの体内リズムで変動していて、NK細胞も昼間は活性化し、夜は静かになります。夜更かししたり不規則な生活をすると、体内リズムが乱れて自律神経のバランスが崩れ、NK活性が下がります。
体内リズムの乱れを修正するのにるのに手っ取り早いのは、朝起きたらまず太陽の光を浴びること。光が視神経を通して脳に伝わり、体内リズムを調整してくれます。

笑うだけで免疫力はアップする

笑うだけで免疫力はアップする

笑いがNK細胞をはじめ免疫細胞を活性化することは、世界中の多くの実験で証明されています。1日1回、お笑い番組を見て声を出して笑ってみましょう。笑う気になれない時は、つくり笑いをするだけでも効果があります。その理由は、表情筋の動きが抗ストレス作用をもつセロトニンの分泌が促すため、と考えられています。 毎朝、鏡の前で思いっきりニッコリする、笑いのストレッチをしましょう。
免疫力を高めて、前向きな意欲が湧いてきます。


頑張らない運動で免疫力を強化する

頑張らない運動で免疫力を強化する

激しい運動で体を酷使すると、NK活性は一時的に上がるものの、運動終了後には急激に下がります。激しい運動をした人は、まったく運動しなかった人より風邪症候群にかかりやすいという結果が出ています。
感染の危険が一番少なかったのは、ほどほどに運動した人。エスカレーターを使わずに階段を上り下りする、ランニングよりもウォーキングをする、など軽く体を動かす程度の運動が免疫力を上げるうえでは有効です。


ヨーグルトの乳酸菌で腸活

ヨーグルトの乳酸菌で腸活

たくさんの免疫細胞が集まっている腸内環境が悪くなると、腸管免疫の働きにも悪影響を及ぼし、全身の免疫力の低下につながります。
腸内環境を良い状態で維持するには、ビフィズス菌などの善玉菌を優位に保つことが重要。ヨーグルトに含まれているビフィズス菌などの乳酸菌は、悪玉菌の力を弱め、善玉菌を優位にして腸内環境を整えてくれます。
ただし食品からとるビフィズス菌は腸内に定着しないので、毎日200~300g食べるのがおすすめ。


納豆菌がNK細胞を活性化

納豆菌がNK細胞を活性化

納豆菌は世界に誇れるプロバイオティクス。納豆菌の抽出物がNK細胞を活性化することが明らかになっています。
大豆から納豆になっていく発酵の過程で、納豆菌はどんどん増えます。納豆菌は胃酸や胆汁酸にも強く、生きたまま大腸に届きます。また、発酵の過程で細胞の再生に関わるビタミンB12が大豆の数倍に増えるため、粘膜の免疫力のアップにも役立ちます。
納豆の有効成分を活かすためには、1回に50gくらいの量を食べるのが理想。


しいたけパワーには世界の研究機関も注目!

納豆菌がNK細胞を活性化

きのこに含まれる β-グルカンは多糖体といわれる食物繊維の一種で、NK細胞を活性化して免疫機能を強くする働きが明らかになっています。 なかでもレンチナンといわれるしいたけ特有のβ-グルカンは、特にその働きが強いことで注目されています。
また、きのこ類はビタミンB1やB2、ナイアシンが豊富に含まれ、皮膚や粘膜を守り、精神を安定させるなど、免疫機能に深く関わっています。 積極的に料理に取り入れましょう。


シャワーだけで済まさずバスタブに入る習慣を

シャワーだけで済まさずバスタブに入る習慣を

体の深部の冷えを取り、免技機能を高めるには、40℃くらいのぬるめのお湯に15~20分ほど浸かるのが最適。ゆったりした気分で体を温めると、副交感系神経が優位になり、NK細胞が活性化されて免疫力を高める効果があります。
また、血行が良くなり新陳代謝が促進されるので、体のさまざまな機能が活性化されます。シャワーを浴びるだけでは体の深部を温めることができないため、免疫力のアップも期待できません。


[参考文献]
ジネコ(Jineko.net 2020 winter)

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